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PLの構造2  決算書の見方・読み方

time 2016/10/11

PLの構造2  決算書の見方・読み方

今回は、PLの構造2 についてです。

 

PLの構造1については、こちらをご確認ください。

PLの構造1  決算書の見方・読み方

 

 

今回は、続きで、経常利益よりさらに下の構造について説明します。

 

PLの構造1

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PLの構造2

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PLの構造1で最後に説明した経常利益でしたが、これに、

・特別利益を加算し

・特別損失を控除した

利益を、税引き前当期純利益、といいます。

 

特別利益、特別損失の、特別、とは、そのままですが、特別ば場合の利益、損失のことを意味しています。

経常利益までに区分計上されるものは、これもそのままですが、毎期、経常的に発生し、PLに計上される項目であることから、経常利益に含まれることになりますが、特別利益、特別損失は、経常利益の区分まで勘定科目のように、経常的に計上される性質ではなく、臨時的、一時的に、特別に発生したものであることから、そのような名称が付されているものと考えられます。

 

特別利益の代表的な勘定科目は、

・固定資産売却益

・投資有価証券売却益

です。

 

特別損失の代表的な勘定科目は、

・固定資産売却損

・固定資産除却損

・投資有価証券売却損

です。

 

固定資産売却益、損、は、固定資産を売却した場合の売却額と、その時点のその固定資産の帳簿価額とに差額が生じた場合の損益で、売却額が超過した場合には、益、逆に、帳簿価額が超過した場合には、損、になります。

 

固定資産除却損は、固定資産を使用しなくなったなどの理由により処分した場合に、その時点のその固定資産の帳簿価額を、損失として計上したものと言えます。

 

投資有価証券売却益、損、は、投資有価証券を売却した場合の売却額と、その投資有価証券の取得価額(原則)とに差額が生じた場合の損益で、売却額が超過した場合には、益、逆に、帳簿価額が超過した場合には、損、になります。

 

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最後に、税引き前当期純利益から、

・法人税等を控除した

利益を、税引き後当期純利益、といいます。

 

上場企業等の決算書においては、法人税等の他に、法人税等調整額、という勘定科目が頻繁に計上されていますが、これは、上場企業等の決算に関与したことのある経理マンや、会計士にしか理解が難しいので、このサイトでは説明を割愛したいと思います。

 

なお、法人税等、に、等、と付されているのは、株式会社の税金には、法人税という国税以外に、都道府県民税や、市町村税、事業税等、多種の税金が課せられるため、それらを含めて計上しているためです。

税金の種類は異なりますが、経常されているのは、利益をベースにした所得を課税ベースとする税金ばかりが計上されているのであって、税金以外の費用、損失が計上されているという意味での、等、ではないことをご理解ください。

 

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自己紹介

金平 剛

金平 剛

税理士・公認会計士。金平剛会計事務所代表。大手監査法人、会計事務所を経て独立。会計事務所を経営する中で会計に関する経営者教育の必要性、重要性を痛感し、当サイト「決算書のみかた」を開設、運営。 [詳細]

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